手のひらや足の裏に膿の入った水ぶくれ(膿疱=のうほう)ができる皮膚の病気を、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という。最初はかゆみを伴い、かさぶたとなって皮膚の表面(角層)が剥がれ落ちる。中年の女性に多い皮膚炎で、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴だ。聖母病院(東京都)皮膚科の小林里実科長は「症状が一定でないため、診断がつきにくく、病名を知るまでに何年も要したという患者さんもいます」と話す。