文部科学省の調査によると、小学5年から高校3年の児童・生徒で「将来、たばこを吸うと思う」と答えた数が12年前と比べて3分の1に減少したという。しかし、依然としてたばこに興味を抱く未成年は1割程度おり、喫煙を始めるきっかけとして「友人の喫煙」に次いで広告が挙げられる。ドイツ健康・治療研究所(IFT-Nord)のReiner Hanewinkel教授らは、10代でたばこの広告を目にする回数が10回増すごとに、その後に「日常的な喫煙(毎日喫煙)」をするリスクが30%上昇したと、英医学誌「BMJ Open」(2013; 3: e002907)に発表した。