脳や脊髄の神経細胞が傷つくことによって情報伝達がうまくいかず、手足の麻痺(まひ)やしびれ、感覚異常などを来す多発性硬化症。これまで不明だった神経傷害の原因を特定したと、大阪大学大学院医学系研究科の山下俊英教授らが、11月13日発行の米科学誌「Cell Reports」(電子版)で報告した。今回の研究成果により、多発性硬化症に対する新たな治療法の開発に繋がる可能性があるという。