スペイン環境疫学研究センターのMarie Pedersen氏らは、欧州12カ国で行われた14件の研究を解析した結果、大気汚染の度合いが欧州連合(EU)が定めた基準値を下回っても胎児の発育に影響すると、10月15日発行の英医学誌「Lancet Respiratory Medicine」(電子版)に報告した。直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」のほか、同10マイクロメートル以下の「PM10」や二酸化窒素でも、濃度が上昇するごとに低出生体重(生まれたときの体重が2,500グラム未満)のリスクが増えていたという。