マーガリンやショートニング、菓子などに使用され、動脈硬化の原因となることが指摘されているトランス脂肪酸。米国では摂取量が低下しているものの、さらに摂取量を下げれば心臓病による死亡などが抑えられるとみられている。こうした中、米国の規制当局である食品医薬品局(FDA)は11月7日、加工食品へのトランス脂肪酸の段階的な使用禁止に向けた計画を発表した。現在、パブリックコメントを募集している。計画発表の中には、現時点で消費者ができるトランス脂肪酸対策についてのアドバイスも盛り込んでおり、本格的な規制に乗り出した形だ。なお、わが国では未だに表示義務さえないのが現状である。