胃薬「PPI」でビタミンB12欠乏症になる恐れ―米研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 米国の医療保険システム「カイザーパーマネンテ」のJameson R. Lam氏らは、逆流性食道炎などの治療に使われる胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」や「H2ブロッカー」を2年以上服用していると、ビタミンB12欠乏症を新たに発症する割合がそれぞれ1.65倍、1.25倍に増えていたと、12月11日発行の米医学誌「JAMA」(2013; 310: 2435-2442)に報告した。ビタミンB12が不足すると、倦怠(けんたい)感や目まい、動悸(どうき)・息切れ、手足のしびれ、疲れやすいなどの症状が現れる悪性貧血(巨赤芽球性貧血)のほか、脳や神経に悪影響を及ぼして認知症になる可能性が高まるとされている。これまでの研究で、PPIやH2ブロッカーを服用しているとビタミンB12を吸収しづらくなることが示唆されていた。

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