「最近、立ち上がる時に膝が痛い」―それは変形性関節症かもしれない。変形性関節症とは、さまざまな原因により関節の痛みや腫れが生じる病気だ。関節の動きを滑らかにしたり、体重がかかる衝撃を和らげたりするクッションの役割をする軟骨が、加齢とともに徐々にすり減ってしまい、酷くなると骨がもろくなって関節が壊れてしまう。主に、膝・股関節・肘・肩といった、体重がかかったりよく動かしたりする関節に起こりやすい。加齢そのものが原因である場合や、関節リウマチなどの病気が原因で起こるものもある。3月19日に神戸医大学整形外科で開催されたリウマチ教室で、同科の三浦靖史准教授は、変形性関節症の中でも特に多くの人が悩む変形性膝関節症について解説。「加齢が原因で関節が痛む人には体重が重い人が多い。まずは減量が大切」とアドバイスした。