赤ちゃんには母乳の栄養が一番。近年は与える側の母親にも多くの利点があることが分かってきたが、一方で母乳育児ができない場合もある。こうした母親をターゲットに最近、急速に広がっているのが、オンライン上での母乳の売買だ。こうした動きに対し、規制を呼びかける論評が英医学誌「BMJ」(2015; 350: h1485)に掲載された。論評を執筆した英ロンドン大学クイーンメアリー校バーツロンドン医科歯科大学院のサラ・スティール氏ら英米の研究者らは、ネット販売される母乳には感染症や異物混入のリスクもあることを指摘。乳児を危険にさらすことになると強調している。なお、こうした母乳販売サイトは、国内にも複数ある。