接種するべきか否か―子宮頸(けい)がんワクチン(ヒトパピローマウイルス=HPV=ワクチン)をめぐってさまざまな意見が出ているが、困惑しているのは、定期接種対象の女子とその保護者だろう。大阪大学大学院医学系研究科の髙田友美氏ら(産科学婦人科学)は、接種対象年齢の娘を持つ母親1,000人を調査した結果、今後、子宮頸がんワクチンを「接種させる」としたのは24%にとどまり、多くが「接種させない」もしくは「分からない」と回答したと、4月9~12日に横浜市で開かれた日本産科婦人科学会の会合で発表した。