重い心不全を根本的に治す方法は心臓移植だけだが、心臓のドナー(提供者)は慢性的に不足しており、補助人工心臓を使いながら待機している患者は少なくない。こうした中、大阪大学医学部の宮川繁・特任准教授(心臓血管外科・免疫再生制御学)は、4月24~26日に大阪市で開かれた日本循環器学会の会合で、人工多能性幹(iPS)細胞から作られた心筋細胞シート移植による治療法が開発され,来年にも医療現場に応用される見込みであることを報告した。