BMI(肥満指数)が35以上の病的な肥満の人では、運動や食事など生活習慣を改善しても減量に成功する割合は低いとされている。そこで登場するのが、胃の容量を減らしたり、胃を迂回(うかい)して小腸につなげたりする減量手術。米ピッツバーグ大学医療センターのアニタ・P・コーカラス教授らは、肥満の糖尿病(2型)患者に減量手術と軽めの生活習慣の改善指導を行ったところ、強めの生活習慣の改善指導のみをした場合と比べて糖尿病が寛解(症状が一時的に治まった状態)する割合が高かったと、7月1日発行の米外科専門誌「JAMA Surgery」(電子版)に報告した。この効果は、病的肥満だけでなく、BMIが30~35の人でも認められたという。