トランス脂肪酸、死亡や心臓病の危険度が2~3割上昇

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 米当局は6月16日に、3年以内にトランス脂肪酸のもととなる「部分水素添加油脂(PHO)」の全廃を食品加工メーカーなどに指示した。心臓病になる危険性を高める"安全ではない食品"であることが理由だが、今回、トランス脂肪酸の悪影響を裏付ける新たな研究結果が報告された。カナダ・マックマスター大学健康科学部のラッセル・デ・ソウザ助教らは、世界で行われた20研究などを分析。トランス脂肪酸で死亡の危険度が34%、心臓病になる危険度が21%上昇すると、8月12日発行の英医学誌「BMJ」(2015; 351: h3978)に発表した。一方で、脳梗塞や糖尿病との関連は認められなかったという(関連記事:トランス脂肪酸全廃へ、年間2万人の心筋梗塞予防効果―米当局)。

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