「健康のため、糖類の摂取は1日の総エネルギー量の10%未満に抑えて」―米国でこのほど公表された食事の新ガイドライン(指針)に、初めて糖類の摂取基準が盛り込まれた。糖類には砂糖や蜂蜜、シロップ自体はもちろん、それらを加えた食べ物や飲み物なども含まれる。今回の基準値だと、 缶ジュース1本とドーナツ1個を食べただけで上回ってしまう。コーラやジュースなどの加糖飲料を日常的に飲んでいる人が多い米国民にとって、厳しい基準といえるだろう。一方、日本には今のところ国が定めた糖類の摂取基準はないが、砂糖への課税を求める動きも出ている。喫煙者のように「甘党」が肩身の狭い思いをすることになる日は近いかもしれない。