配偶者との離婚や死別といった婚姻状況の変化によって、脳卒中の発症リスクが1.26倍に高まることが、国立がん研究センターによる40歳以上の男女5万人の調査から分かった。特に男性の場合、妻を失うと、脳卒中のうち血管が破れて脳内で出血する「脳出血」の危険性が1.5倍になることが明らかになった。一方、女性の場合には、仕事をしていない女性が夫を失うと、仕事をしていて夫もいる女性に比べ脳卒中リスクが3倍に高まることなども示されたという。同センター社会と健康研究センターセンター長の津金昌一郎氏らが3月1日発行の米医学誌「Stroke」(電子版)に報告した。