喫煙は健康に悪いだけでなく、経済的な負担にもなる。しかも、金銭的な負担がたばこ代だけで済めばよいが、喫煙者はもっと大きな代償を支払わなくてはならない可能性も覚悟しておいた方がよさそうだ。というのも、米カリフォルニア州の求職中の男女を対象とした調査から、喫煙者の再就職率は非喫煙者の半分にも満たないことが分かったからだ。調査を実施した米スタンフォード大学医学部予防医学研究センターのジュディス・プロチャスカ氏らによると、喫煙しない人の場合、ほぼ2人に1人は調査開始から1年以内に再就職できていたのに対し、喫煙者の再就職率は4人に1人程度だったという。さらに、再就職できたとしても喫煙者の待遇は悪く、非喫煙者と比べた時給の差は平均で5.17ドル(約570円)に及んでいたことも明らかになった。調査結果の詳細は、4月11日発行の米医学誌「JAMA Internal Medicine」(電子版)に掲載されている。