糖尿病患者の増加は世界各国で大きな問題となっている。わが国でも糖尿病患者数は300万人を超える(厚生労働省調べ)。糖尿病の大きな原因の1つとして考えられているのが、「インスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)」だ。今は健康でもインスリン感受性が低下していると糖尿病になりやすくなる。このインスリン感受性に睡眠時間が関係することが、欧州14カ国の健康な男女800人を対象とした調査から分かった。睡眠時間が長すぎても短すぎてもインスリン感受性が低下していたという。詳細は6月29日発行の医学誌「J Clin Endocrinol Metab」(電子版)に掲載されている。