女性ホルモン補充に認知症予防効果なし

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 女性は閉経を迎える頃に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減り、それが原因でホットフラッシュ(顔のほてり)や頭痛、目まいなどさまざまな症状、いわゆる「更年期障害」に悩まされることがある。その代表的な治療法として知られるのが、不足したエストロゲンを補う「ホルモン補充療法」だ。この治療で使われるエストロゲン製剤には、更年期症状を緩和するだけでなく、記憶力などの認知機能が低下するのを抑えるのではないかと考えられてきた。しかし、「エストロゲン製剤を飲んでも認知機能には何の影響もない」とする米国の調査結果が、7月15日発行の米医学誌「Neurology」(電子版)に発表された。ホルモン補充療法で更年期のつらい症状が軽くなるだけでなく、認知症まで予防できるなら一石二鳥だが、そこまでは期待しない方がよさそうだ。

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