日本では輸血用の赤血球製剤の使用期限は採血後21日間と定められているが、欧米では42日間とされている国も多い。根拠はないが、何でも新しくフレッシュなものの方がより良いのではないか-と考えるのが人の世の常だが、カナダのマックマスター大学の研究グループが新鮮な赤血球製剤を使用しても、使用期限内だが古い製剤を使用しても輸血後の死亡率の差は認められなかったとする大規模研究の結果を医学誌「New England Journal of Medicine」(2016年10月24日電子版)に発表した。