© Adobe Stock ※画像はイメージです 日本人では、お酒の強さよりも実際の飲酒量が食事の内容(パターン)に強く関連していることが分かったと、順天堂大大学院の研究グループが発表した。 同グループは、東京都文京区在住の高齢者1612人を、お酒に強い遺伝子を持つグループと、持たないグループに分け、食事パターンとの関連を調査。さらに飲酒量を考慮した解析を加えた。 その結果、遺伝子の有無そのものよりも、飲酒量が食事パターンとより関連していることが明らかになった。飲酒量が多い人ではお酒を中心に、魚介類、大豆製品、肉類などを摂取しており、少ない人では野菜、魚、大豆製品、果物などを摂取していた。 研究グループは「お酒の強さからその人の食事パターンが予測でき、禁酒や節酒でそのパターンに変化が生じる可能性があることを示唆している。糖尿病のような疾患に対する個別的な予防法や治療法の開発にも役立つ情報だ」と総括している。 (メディカルトリビューン=時事)