子どもの新型コロナの後遺症を調査した結果、検査時には見られなかった息切れなどの症状が半年~1年後に新たに表れる場合があると、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、2020年10月~21年3月に英国でPCR検査を受けた11~17歳の子ども(陽性2909人、陰性2177人)を追跡。6カ月後と12カ月後に質問票を用いて息切れや疲労感、倦怠(けんたい)感など21種類の症状の有無を確認し、コロナ後遺症の実態を調査した。 その結果、検査時、6カ月後、12カ月後の全ての時点で倦怠感があると答えた子どもの割合は、陰性者が1.2%だったのに対し陽性者では10.9%だった。 また、検査時の症状が追加調査の時点で消えた子どもが多かった一方、当初はなかった疲労感や息切れなどの症状が新たに表れた子どもも陽性、陰性の双方の事例で確認された。研究グループは「コロナだけでなく複数の要因が影響している可能性を示唆している」と指摘している。 (メディカルトリビューン=時事)