© Adobe Stock ※画像はイメージです 健康な人が低糖質で高タンパク質な食事を取り続けると、作業記憶能(短期的な記憶力)が低下する可能性があると、群馬大の研究グループが発表した。 低糖質・高タンパク質食は、肥満や糖尿病の人では血糖値改善などの効果が期待できるが、健康な人の体、特に脳への影響は不明だった。 研究グループは、健康なマウスに4週間、低糖質・高タンパク質食または、これと炭水化物とタンパク質のカロリー比率を逆転させた対照食を与え、Y字迷路を進ませる試験を行い、成功率を比較した。 その結果、対照食に比べ、低糖質・高タンパク質食を摂取したマウスの成功率は低く、作業記憶能の低下が明らかになった。記憶を担う脳の海馬で新たな神経細胞生成の目印となる物質が減少することも分かった。 研究グループは「低糖質・高タンパク質食の良さを残しつつ、海馬の健康に寄与する食品の開発が期待される」とコメントしている。 (メディカルトリビューン=時事)