© Adobe Stock ※画像はイメージです かかりつけ医がいる人は、いない人に比べ、新型コロナウイルス感染症による入院リスクが大幅に低かったと、東京慈恵会医科大の研究グループが発表した。 コロナ下では、感染症対策だけでなく、高血圧や糖尿病などの慢性疾患の管理や予防医療の提供にも支障が生じる。 そこで研究グループは、2021年5月~22年4月に行われた全国調査のデータから40~75歳の対象者を抽出し、12カ月間の追跡調査を行った1161人について解析。かかりつけ医(自分や家族の健康について何でも相談でき、必要時には専門の医療機関を紹介してくれる身近な医師)の有無と入院との関連を調べた。 その結果、かかりつけ医を持つ人のコロナによる入院リスクは、持っていない人と比べて低く、特に高い機能のあるかかりつけ医の場合は約6割低かった。 研究グループは「かかりつけ医の機能強化で、コロナ下での健康状態悪化の予防だけでなく、医療への負荷や医療費の軽減が期待できる」と考察している。 (メディカルトリビューン=時事)