© Adobe Stock ※画像はイメージです 米国の高齢者施設での新型コロナウイルス感染者数と職員のワクチン接種率の関係を調べたところ、接種率が高い施設では入居者の新規感染者数や死亡者数が少なかったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、米国の高齢者施設1万5042カ所を対象に、オミクロン株流行前の2021年5~12月の職員のワクチン接種率(20年12月に接種推奨されたワクチンを2回接種した人の割合)と、入居者、職員の新規感染者数と死亡者数の関係を調べた。 その結果、週当たりの職員のワクチン接種率が10ポイント上昇するごとに1000人当たりの新規感染者数は入居者で0.13人、職員で0.03人減少し、入居者の死亡者数も0.02人減少した。 一方、オミクロン株流行後は、同様の関係が見られなかったことから、研究グループは「職員のワクチン追加接種率を高める長期的な施策が必要だ」と主張している。 (メディカルトリビューン=時事)