© Adobe Stock ※画像はイメージです 脳や脊髄の腫瘍の患者では、就労中の人に比べ失業中の人で痛みや抑うつなどの症状を訴える割合が多かったと、米国の研究グループが発表した。 同グループは、脳や脊髄で最初に腫瘍が発生した「原発性中枢神経系腫瘍」の患者277人(就労中は200人、年齢の中央値45歳)のデータを解析し、就労状況と心身の症状との関係について調べた。 その結果、中等度~重度の抑うつ症状があると報告した割合は、就労中の人で8%、失業中の人で25%だった。中等度~重度の不安や痛み、不快感のある割合や、歩いたり着替えたりといった日常生活動作が困難な割合も失業中の人で多かった。 研究グループは「原発性中枢神経系腫瘍を原因とした失業の場合、症状の負担だけでなく日常生活機能の障害、心理的苦痛、経済的負担などの影響で復職が困難になる」と考察している。 (メディカルトリビューン=時事)