© Adobe Stock ※画像はイメージです 秋に生まれた子どもは、生後6カ月~1年の時点で湿疹やアトピー性皮膚炎を発症しやすい傾向にあることが分かったと、富山大の研究グループが発表した。 研究グループは、子どもの健康と環境に関する環境省の全国調査に参加した子ども8万1615人を対象に、〔1〕生後1カ月時点〔2〕同6カ月時点〔3〕同12カ月時点―で保護者が判定した湿疹の症状に〔4〕12カ月までのアトピー性皮膚炎の診断を加え、それぞれと生まれた季節との関連を検討した。 その結果、各症状があった子どもの割合はそれぞれ〔1〕61.0%〔2〕33.0%〔3〕18.7%〔4〕4.3%だった。生まれた月別に発症状況を比較したところ、〔1〕は7月生まれで最も多く、〔2〕は11月生まれ、〔3〕と〔4〕は10月生まれが最も多かった。 また、母親にアレルギー疾患の病歴がある場合、子の性別にかかわらず、10~12月の秋生まれは春生まれよりアトピー性皮膚炎を発症しやすく、男児では秋に限らず夏生まれでも発症との関連性が強いことも分かった。 (メディカルトリビューン=時事)