手指消毒の実施率が大幅上昇―テレビのコロナ関連ニュースで

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

© Adobe Stock ※画像はイメージです

 病院来院者の手指消毒の実施状況を観察した結果、コロナ流行前と比べ流行下では実施率が大幅に上昇し、これにはテレビでのコロナ関連ニュースの報道時間が影響していたと、大阪大の研究グループが発表した。

 研究グループは2019年12月~22年3月に同大医学部付属病院を訪れた11万1071人の手指衛生実施状況と、20年1月1日~22年3月31日のNHKのニュース番組でのコロナ関連報道の時間(秒)との関連を分析した。

 その結果、コロナ前の19年12月の5日分の手指衛生実施率は5.3%だったが、コロナ報道が増え始めた20年1月28日には7.6%に上昇。その後も実施率は上昇を続け、同年8月には約70%に達した。報道時間と実施率には相関が認められ、1時間増えた翌日には約1%上昇した。

 ただ、コロナの新規陽性者数や死亡者数の推移と実施率に関連は見られなかった。

(メディカルトリビューン=時事)

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