「判断できない」が4割―ヒト胚の培養期間の上限

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 ヒト受精卵が正常に発達する過程である「ヒト胚」を、各国のルールで禁止されている14日を超えて培養することの研究の是非を問う意識調査で、一般市民では「判断できない」と答えた人が多く、4割を占めた。東京大医科学研究所などの研究グループが発表した。

 研究グループは2022年1月と3月、一般市民3000人と、幹細胞などの研究者535人に、14日ルールについて日本でどう取り扱うべきか、アンケートで調査した。

 その結果、市民の37.9%、研究者の46.2%が「容認するべき」とした一方、市民の19.2%、研究者の24.5%が「禁止するべき」と回答。「判断ができない」と答えたのは市民の42.9%、研究者の29.3%だった。

 研究グループは「ヒト胚をめぐる国民的な議論が求められており、その水準を高めるためにも情報発信が必要」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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