大気汚染が認知症リスクに影響か

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 大気汚染を引き起こす微小粒子状物質(PM2.5)などに長期的にさらされることで、認知症リスクが高まる可能性があると、米国の研究グループが発表した。

 研究グループは、2022年7月までに発表された、18歳以上を対象に大気汚染と認知症の関連を調べた研究16件を解析。PM2.5などの汚染物質が認知症リスクに及ぼす影響を検討した。

 その結果、PM2.5にさらされる量が1年間で1立方メートル当たり2マイクログラム増えるごとに、認知症リスクは17%増加すると推定された。また、窒素酸化物や二酸化窒素にさらされることも、認知症リスクの上昇に関係していた。

 研究グループは「大気汚染が認知症に及ぼす影響は、教育や喫煙といった他の危険因子に比べると小さいが、大気汚染にさらされている人口規模が大きいため、健康への影響は重大。大気汚染物質の規制が必要ではないか」と指摘している。(メディカルトリビューン=時事)

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