1日7時間以上座っている女性は乳がんリスクが高かったと、京都府立医科大大学院などの研究グループが発表した。 座り過ぎは健康に悪影響を及ぼすことが知られている。一方、日本人女性で罹患(りかん)率が高い乳がんは、運動によるリスク低減が報告されている。研究グループは、日本人女性3万6023人(平均年齢54.5歳)のデータを解析。1日の座位時間や歩行時間、余暇の運動量・頻度と、乳がんリスクとの関連を調べた。 平均9.4年の追跡期間中に554人が乳がんを発症。解析の結果、1日の座位時間が7時間未満の女性と比べ、7時間以上の女性は罹患リスクが36%高く、運動習慣がある人でも低下しなかった。研究グループは、乳がんの罹患には座位時間の長さが強く影響すると考察。余暇にまとめて運動を行うのではなく、普段から立ち上がってストレッチをするなど小まめな運動を勧めている。(メディカルトリビューン=時事)