「川のせせらぎ」で集中力向上か

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 学習中に「川のせせらぎの音」を聴くことで、集中力が向上する可能性が示されたと、芝浦工業大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、脳の活動を測定するヘッドバンドを装着し、情報処理能力を測定するテストを被験者に受けてもらった。テストは前半と後半計4分間で、通常の環境下で行った前半終了後、休憩を入れずに、環境光(赤、青、緑)と背景音(周波数を均一にして混ぜた単調な人工音、川のせせらぎ音、クラシック音楽)がある状況で後半のテストを実施。前後半で脳波とテスト正答率を比べ、視聴覚刺激が集中力に及ぼす影響を調べた。

 その結果、川のせせらぎ音を聴いた場合のみ集中力を表す脳波の値が上昇し、正答率が向上する傾向が見られた。研究グループは「集中力が落ちるタイミングで行う特定の音での聴覚刺激が、集中力の維持・向上に寄与したと考えられる。個人の学習だけではなく、授業の最適化や日常の作業効率の向上につながる」と期待を寄せている。(メディカルトリビューン=時事)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする