健診後早期治療で入院リスクなど低下

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 健康診断で「ハイリスク(要治療)」と判定された人でも、早期に治療を開始すれば入院や死亡リスクが低下する可能性が示されたと、国立国際医療研究センターなどの研究グループが発表した。

 研究グループは、健診で〔1〕最高血圧160mmHg以上または最低血圧100mmHg以上〔2〕空腹時血糖130mg/dL以上またはヘモグロビンA1c7.0%以上〔3〕LDLコレステロール180mg/dL以上(男性)〔4〕尿タンパク「2+」以上―のいずれかに該当した「ハイリスク者」41万2059人(35~74歳)を、健診後の医療機関での治療開始時期で四つのグループに分類。循環器疾患(脳卒中、虚血性心疾患、心不全)による入院や死亡リスクとの関連を検討した。

 その結果、健診後3カ月以内の早期に治療を始めたグループでは、病院にかからなかった人に比べ、死亡リスクが12%低下し、入院リスクは脳卒中で35%、虚血性心疾患で8%、心不全で49%低下した。(メディカルトリビューン=時事)

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