高齢者、コロナ下でも交流を維持

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 行動の制限を余儀なくされたコロナ下でも、日本の高齢者の多くは家族や友人との交流の維持に努めていたことが分かったと、東京都健康長寿医療センターの研究グループが発表した。

 研究グループは、2019年10月~22年10月に地域在住高齢者向けの健診に参加した606人にアンケートを実施。別居の家族・親戚、友人・近所の人との「対面・非対面での交流の頻度」「人とのつながりの認識」についてスコア化し、コロナ下の3年間における変化を調べた。

 その結果、対面交流頻度のスコアは、緊急事態宣言下の2年間(20年4月~21年9月)、交流の回数が低および中頻度のグループでは1~2点減少していた。

 一方、非対面交流のスコアは、交流回数が低・中・高頻度のグループとも、調査期間を通じて得点にほぼ変化がなかった。また、人とのつながり認識のスコアは、低・中・高の3グループとも1点程度の減少で、研究グループは「非対面交流を減らさず、つながりを維持したと考えられる」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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