妊娠中の居住環境、子の湿疹に関連

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 母親が妊娠中に過ごした室内環境が、子どもの湿疹リスクの上昇に関連していたと、北海道大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)に参加した母子を対象に、母親が妊娠中に過ごした室内環境と、子どもの1歳半(7万1883組)および3歳(5万8639組)時点での湿疹との関連を検討した。

 湿疹がある子の割合は、1歳半時点が11.5%、3歳時点が12.2%だった。遺伝的要因や生後の室内環境(家族の喫煙者やカビの有無など)の影響を調整して解析した結果、妊娠中に〔1〕カビが発生した部屋が多い〔2〕複合フローリング床材(薄い木材を接着材で貼り合わせたもの)を使用―という環境で過ごした母親から生まれた子は、1歳半時点の湿疹リスクが高かった。一方、妊娠中の室内環境と3歳時点の湿疹には関連がなく、生後の室内環境の影響が強いことが示された。(メディカルトリビューン=時事)

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