職場レイアウトなどの検討を―労働者の健康増進

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 労働者にとって健康的な職場環境を整備するために必要な要素を分析したところ、労働者の身体活動を促すオフィスレイアウトなどを検討する重要性が示されたと、北陸先端科学技術大学院大学などの研究グループが発表した。

 労働者が長時間の座り仕事を減らして体を動かすには、個人の努力だけでなく、職場環境全般を考慮する必要がある。研究グループは、職場環境と労働者の身体活動との関連などを調査した先行研究を分析し、健康的な職場づくりに必要な具体的な要素を検討した。

 その結果、〔1〕労働者の座位行動などに影響を与える日本独自の職場規範や文化に関する研究を進め、遠隔地や在宅で勤務を行える規範に広げていく〔2〕移動ルートなどに関わる建物全体のレイアウトを考慮した共用スペース、執務スペースの配置を検討〔3〕人の位置情報を把握できる「屋内測位システム」などを用いて労働者の行動パターンを分析し、座り過ぎや活動不足の解消につなげる―という三つの要素が特定された。(メディカルトリビューン=時事)

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