夜の運動で肥満者の死亡リスク減

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 体格指数(BMI)が30以上ある肥満者では、毎日の中強度の運動が死亡リスク低下に関連し、特に夜の時間帯に行うと効果的だったと、オーストラリアの研究グループが発表した。

 研究グループは、2013~15年に身体活動量を測定した肥満の英国成人2万9836人(平均年齢62.2歳)のデータを解析。1回当たり最低3分以上の運動を有酸素運動と定義し、時速4キロ以上での歩行に相当する中強度の有酸素運動を〔1〕午前6時~正午〔2〕正午~午後6時〔3〕午後6時~午前0時―に行うグループに分け、心血管疾患や細小血管障害(神経障害や腎症、網膜症)、死亡リスクとの関連を比較した。

 その結果、中強度の有酸素運動が1日1回未満の人と比べ、1回以上行う人は運動の時間帯にかかわらず死亡リスクが低かった。リスクの低下幅は〔1〕や〔2〕で33~40%、〔3〕で61%と、夜に運動したグループで最も大きかった。心血管疾患や細小血管障害リスクも同様だった。(メディカルトリビューン=時事)

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