検診は15年ごとでも有益か―大腸内視鏡

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 内視鏡を用いた大腸がん検診の間隔を10年から15年に延長しても、大腸がんの見逃しや大腸がんによる死亡は大幅に増えない可能性があると、ドイツなどの国際共同研究グループが発表した。

 研究グループは、1990~2016年のスウェーデンの国民登録データから〔1〕家族に大腸がん患者がおらず、45~69歳に初めて内視鏡による大腸がん検診を受診し陰性だった11万74人〔2〕年齢と性別が〔1〕と同じの検診未受診者または検診で大腸がんと診断された198万1332人―を特定。検診の間隔を延ばすことで大腸がんリスクが上昇するかを追跡調査した。

 その結果、〔2〕と比べ〔1〕は初回検診から15年間にわたり大腸がんリスクが低い状態を維持していた。また、初回検診で陰性の場合に次回検診を10年後から15年後に延ばすと、1000人当たり大腸がんの見逃しが2件、大腸がんによる死亡は1件とわずかに増えるが、1000件の検査を回避できると推定された。(メディカルトリビューン=時事)

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