治療やめる在留外国人―日本語話せる若者など

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 精神科外来を受診した在留外国人に関する調査から、日本語を話せる若者らは自己判断で治療を中止する傾向が強いことが分かったと、東邦大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2016年4月~19年3月に同大医療センター大森病院、川崎市立川崎病院、済生会横浜市東部病院の精神科外来を受診した在留外国人196人(平均年齢46.9歳、女性66.3%)の診療記録を解析した。

 その結果、受診者の25.5%が3カ月以内に治療を自己中断しており、若年者であることや、統合失調症スペクトラム障害または神経症性障害ではないといった特徴があることが分かった。また、こうした傾向は日本語を話せる者で顕著だった。

 研究グループは、治療を中断した人たちの中には日本語を話せるといっても医療者と十分意思疎通できるほどではない者がいる可能性を指摘。「医療通訳などの支援の充実が必要」としている。

(メディカルトリビューン=時事)

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