「終末期は家で」、希望と現実に差

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 山形県民を対象とした調査から、人生の終末期を自宅で過ごしたいと考える人は6割を超えるものの、自宅での死亡割合は約14%にとどまったと、山形大医学部付属病院などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2021年12月~22年3月に健康と生活に関する調査に参加した同県民1万119人(平均年齢71.9歳、男性40.2%)のデータを分析し、終末期医療に関する希望とその背景との関連を検討した。

 その結果、終末期を自宅で過ごしたいとの回答は61.1%で、男性▽後期高齢者▽家族に要介護者がいない▽家族と終末期の話し合いをしていない▽現在幸せである▽収入が少ない▽祖父母の出生地に住んでいる―などが関連していた。全体で家族と終末期の話し合いをしていた割合は35.1%だった。

 県民の自宅での死亡割合は14.4%と全国平均より低く、研究グループは希望と現実のギャップを埋めるための支援などが必要と指摘している。(メディカルトリビューン=時事)

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