チャットGPTの診断能力高く―放射線科医と同等程度

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 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」は、放射線科医と同等の診断能力があり、脳腫瘍の術前MRI診断に有用であることが分かったと、大阪公立大大学院の研究グループが発表した。

 研究グループは2017~21年、二つの医療機関から手術前の脳腫瘍患者のMRI画像リポート150件を収集。チャットGPTと、画像診断を専門とする神経放射線科医2人、一般放射線科医3人が、同じMRIリポートについて、病名を絞り込む鑑別診断と最終診断を行った。

 手術で切除された腫瘍の病理診断を正解として評価した結果、最終診断の精度は、チャットGPTが73%、神経放射線科医の平均は72%、一般放射線科医の平均は68%だった。また鑑別診断の精度は、チャットGPTが94%で、神経放射線科医の平均は88%、一般放射線科医の平均は77%だった。

 研究グループは「チャットGPTは放射線科医の補助ツールや教育ツールにもなり得る」と説明している。(メディカルトリビューン=時事)

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