妊婦の中食利用、頻度に注意―産後うつに関連

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 妊娠中、弁当や総菜を持ち帰る「中食(なかしょく)」を利用する頻度が週3回以上だった人は、産後うつの疑いがある割合が高かったと、酪農学園大などの研究グループが発表した。

 中食や外食は一般的に食塩を多く含み、たんぱく質などの栄養素が少ない傾向にあるとされる。

 研究グループは、2019年7月~22年7月に北海道江別市に住む妊婦639人を対象に追跡調査を実施。妊娠中の中食や外食の利用頻度、食品摂取量や産後うつ病を評価した。

 分析の結果、妊娠中の中食の利用頻度が週3回以上の人は、産後1か月以内に産後うつ病疑いと判定される割合が高いことが分かった。また利用頻度が高い人ほど、豆類、野菜類、卵類などの摂取量が少なく、果物類や菓子類の摂取量が多い傾向が見られた。

 研究グループは「中食関連商品でも、豆類や野菜類など多様な食品を摂取できるものが増えれば、妊産婦の健康増進に寄与する可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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