カドミウムが認知機能障害に関与か

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 米や野菜などに蓄積するカドミウムの尿中濃度が高い白人は、認知機能障害が見られやすいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。

 研究グループは、45歳以上の米国人を長期追跡する研究への参加者のうち、研究開始時に認知機能障害や脳卒中がなかった2172人(平均年齢64.1歳)のデータを分析。平均10年の追跡期間中に認知機能の検査を行い、尿中のカドミウム濃度と認知機能との関係について調べた。

 対象者は白人が61.3%、女性が54.8%だった。分析の結果、対象者全体ではカドミウムと認知機能障害に関連はなかったが、尿中カドミウム濃度が中央値より高い白人は、認知機能障害との関連が見られた。

 一方、黒人ではカドミウム濃度と認知機能障害の間に関連はなかった。(メディカルトリビューン=時事)

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