乗り物酔い回復に必要な時間は?

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 仮想現実(VR)を用いた実験から、乗り物酔いをしても1時間程度の休憩を取れば回復が期待できることが分かったと、静岡大大学院などの研究グループが発表した。

 VR映像を見ながら運転トレーニングを行うドライブシミュレーターでは、しばしば乗り物酔いが起きる。研究グループは、大学生60人にバイク型のシミュレーターに2回乗ってもらい、その間に〔1〕6分〔2〕酔いが治まったと思うまで〔3〕60分―のいずれかの長さの休憩を挟み、酔いに休憩が与える影響を調べた。

 VR体験中と休憩中の酔いの状態を自己評価してもらうと、1回目のVR体験中は全グループで差はなく、〔1〕は2回目の体験中に酔いが強まった。〔2〕は1回目と2回目で差はなく、〔3〕は2回目で改善した。

 研究グループは「比較的短い1時間の休憩で酔いは低減し、主観的な酔いが回復しても一定以上の休憩を取る必要性が示された」とし、今回の知見が船や車などの乗り物酔いに応用できると期待している。(メディカルトリビューン=時事)

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