経口摂食訓練が介護者心理に好影響

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 食べたり飲んだりする機能が低下した患者に、口から食べる訓練(経口摂食リハビリ)を実施したところ、介護者の心理的負担が軽減されたと、静岡社会健康医学大学院大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2019年8月~21年1月に重度の嚥下(えんげ)障害患者(8割以上がほぼ全面的な介護を必要とする状態)を介護している人にアンケートを実施し、55人から回答を得た。

 自分が食事をすることに罪悪感を抱く介護者の割合は、患者が経口摂取できていない時期は48%と約半数を占めたが、患者が経口摂食リハビリを始めると22%まで減少した。また、経口摂食リハビリのために医療者が患者を訪問することで、介護への意欲が高まった介護者は80%に上った。

 研究グループは「さらなる検証が必要だが、経口摂食リハビリは患者の機能回復だけでなく、介護者の支援につながる可能性がある」と期待を示している。(メディカルトリビューン=時事)

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