肥満と糖尿病で肝がん再発リスク増

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 肝臓の細胞ががん化した肝細胞がん患者が肥満や糖尿病を合併していると、術後の再発リスクや死亡リスクが高まることが分かったと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。

 肥満や糖尿病などの生活習慣病は、肝細胞がんの要因になることが指摘されている。研究グループは2007~19年に関西地方の七つの医療機関で肝細胞がん手術を受けた男女1644人を対象に、肥満と糖尿病が術後の再発や生存率にどのように影響するかを調べた。

 解析の結果、肥満と糖尿病がない患者に比べ、両方が合併する患者では、術後2年を超えた期間の再発リスクが約1.5倍、死亡リスクが約1.4倍に上昇した。術後5年を超えた期間の再発リスクは、肥満を合併していると約3.8倍、糖尿病を合併していると約2.0倍高かった。

 研究グループは「肝細胞がんの再発予防には、肥満や糖尿病のコントロールが重要だ」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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