口の健康悪化が介護認定や死亡と関連―75歳以上

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 75歳以上の後期高齢者で、口の健康状態の悪化が早期の介護認定や死亡の発生と関連することが分かったと、島根大などの研究グループが発表した。

 研究グループは2016年4月~22年3月までに口腔(こうくう)健康診断を1回以上受診した、島根県在住の後期高齢者2万4619人の検査データを用い、要介護度2以上の介護認定または死亡の発生との関係を分析した。

 その結果、口の不健康状態を示す指標として、歯の本数の少なさ、かみ砕く能力の低さ、歯周組織の不良、嚥下(えんげ)障害、舌の可動性の低さ、発音がうまくできない構音(こうおん)障害、口内の不衛生、未処置歯がある、上顎または下顎の義歯の不適合―は、早期の介護認定や死亡の発生と関連することが分かった。

 特に、グミを15秒間かんで分割数を調べたかみ砕き能力は、介護認定や死亡の発生に及ぼす影響が最も大きかった。(メディカルトリビューン=時事)

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