体内リズムの乱れで薄毛に?―明暗環境逆転で、マウス実験

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 約24時間周期の体内リズム「概日リズム」と外部の明暗環境のずれが繰り返し起きると、マウスの体毛成長を遅らせることが分かったと、山口大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、明暗サイクルを逆転させた環境にマウスを3日間隔で置き、計54日間繰り返した。慢性的な概日リズムの乱れをつくり出し、不規則な光環境が体毛の成長に及ぼす影響について調べた。

 分析の結果、概日リズムと明暗環境のずれがマウスの背中の体毛成長に障害を引き起こし、この障害が体毛成長期における成長速度の低下に起因することが分かった。成長速度の低下は、マウスのひげを体外培養した実験でも確認された。

 研究グループは「薄毛は遺伝性の要因が強く関わるとされるが、生活の明暗環境を規則正しくすることで、薄毛の進行を遅らせることができる可能性がある」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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