動脈硬化、無症状でも死亡リスク

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 動脈の内側に脂肪などの塊(プラーク)がたまり、血管が狭くなる「アテローム動脈硬化」がある人は、無症状でも死亡リスクが高い可能性があることが分かったと、スペインなどの国際共同研究グループが発表した。

 研究グループは2008~09年に、症状がなかった米国の成人5716人(平均年齢68.9歳)を対象に、アテローム動脈硬化の程度と死亡リスクの関係を調査。アテローム動脈硬化の程度は、血管超音波検査による頸(けい)動脈のプラーク面積と、CT検査による冠動脈の石灰化スコアで評価した。

 追跡期間の12.4年(中央値)で901人が死亡した。心血管の危険因子や服用薬などを調整して解析した結果、頸動脈プラークの割合と冠動脈石灰化のスコアの高さが死亡リスクに関係することが分かった。

 また、追跡開始時から8.9年後に2回目の血管超音波検査を受けた732人のデータから、頸動脈プラークの蓄積が進行するほど死亡リスクが高いことも示された。(メディカルトリビューン=時事)

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