血圧測定の際、腕を正しい位置に置かないと、数値が高めに出て誤診につながる可能性があると、米国の研究グループが発表した。 適切な血圧測定法として、1~2分の安静後に椅子に座り、脚を組まずに両足を床に着く、上腕にカフ(腕帯)を巻いて机に腕を置き心臓の高さと合わせるといった方法が推奨されている。 研究グループは、2022年8月~23年6月に米国の成人男女133人(平均年齢57歳)を登録。〔1〕推奨される方法〔2〕手を膝上に置く〔3〕腕は支えず体の横―の測定法で血圧を測ってもらい、最後に再び〔1〕の方法で測定した。それぞれ3回、計12回測定してもらい、〔1〕との差を解析した。 その結果、収縮期血圧は〔1〕に比べ〔2〕で3.9mmHg、〔3〕で6.5mmHg高く、拡張期血圧は〔2〕で4.0mmHg、〔3〕で4.4mmHg高かった。 研究グループは、不適切な血圧測定に警鐘を鳴らしている。(メディカルトリビューン=時事)