書道は不眠症リスクを下げる?―高齢者調査

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 書道をする高齢者は、慢性不眠症のリスクが低いことが分かったと、国立長寿医療研究センターなどの研究グループが発表した。

 研究グループは、2015~20年に愛知県在住で脳卒中などの既往がない65歳以上の男女1万7597人(平均年齢73.9歳)のデータを収集。書道と睡眠との関連を検討した。書道の習慣があったのは2420人だった。

 解析の結果、慢性不眠症の割合は書道習慣のある人が28.5%で、ない人の32.6%より低く、慢性不眠症のリスクも低かった。慢性不眠症のタイプ別に見ると、早朝覚醒型不眠症と入眠困難型不眠症も同様の傾向だった。一方、覚醒後30分以上入眠できない中途覚醒型不眠症については、書道習慣による患者の割合やリスクに差がなかった。

 研究グループは、背筋を伸ばして呼吸を整えるなどの書道の所作によってストレスが軽減され、質の良い睡眠につながったと考察している。(メディカルトリビューン=時事)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする