健康的な行動を促すために設計され、フィードバックや励まし機能のあるスマートフォンアプリを用いた実験で、利用した高齢者の社会参加頻度が増え、アプリの有効性が示されたと、千葉大の研究グループが発表した。 研究グループは、日常的にスマホやLINEを使い、要介護認定を受けていない60歳以上を対象に、〔1〕社会参加を促すアプリと歩数計測アプリを12週間利用する(85人)〔2〕歩数計測アプリのみ利用する(94人)―の2グループに分け、効果を検証。研究開始時と85日後の終了時に、過去2カ月間の社会参加頻度の変化と歩数の変化を調べた。 分析の結果、〔1〕では社会参加頻度が約3回増えていた。スポーツや趣味といった活動内容別では、文化クラブに参加する学習・教養活動と、趣味活動で顕著な増加が見られた。歩数については、グループ間で大きな差は見られなかった。(メディカルトリビューン=時事)